新型コロナウイルス協議会。
出席したのは2月21日の17時からですが、ほんの数時間前です。
その時点で疑い例の定義は、
１．発症から2週間以内に”新型コロナウイルス感染者”と濃厚接触
をした者で、発熱37.5℃以上又は呼吸器症状
を有するもの
２．発症から2週間以内に”湖北省又は浙江省を訪問した者”または
”湖北省又は浙江省への渡航歴があるものと濃厚接触をした者”で
発熱37.5℃以上かつ呼吸器症状
を有するもの
が疑い例の定義。
上記に該当する場合は、会社・学校も休み、自宅で毎日検温を行い、
保健所などの帰国者・接触者相談センターへ連絡。
妊婦の方は早めに連絡。小児は感染・重症化しやすいという報告は
なく、目安通りに対応を行う。（少なくとも会議の時点で小児への
感染報告はないということでしたので、数時間前ですよ。）
その後、医療機関受診等の案内があり、
これらのうち、重症、もしくは医師が必要と判断、または他の肺炎
が検査で診断されたのち、適切な治療をうけたが改善に乏しく、医師
が総合的に判断した場合に、新型コロナウイルスのPCR検査を行う。
寄港していた船内での活動、どのような検査、健康チェックがなされ、
当初の検査対象の依頼が急激に増えたために下船までの時間がかかった
事なども報告されました。政府の方もずっと船内に常駐されていたようで、
JMAT,DMATなどの十分な管理のもと作業は行われていたようです。
ウイルス自体の少し掘り下げた状態も。そして現在の状態は発生期である事。
最優先は蔓延化にさせないことであることも説明され、そのため不要不急の
外出・イベントへの参加を控え、イベント開催者も必要性が本当にあるのかを
考えた上で、中止の英断が必要である事も同時に言われました。
学術的に淡々と聞いていましたが、やはり怖いウイルスです。
現在と言っても数時間の間の変化ですが、小児への感染例の報告、再感染の事。
ものすごく早い速度で状況が変わっています。
各県医師会の方からの（岡山県医師会館の中でのテレビ会議）
質問がありましたが、PCR検査の数の限界、介護施設の状況、
医療資材の不足、迅速キットの早期開発への依頼など各種の要望が
次々出ましたが、国も考えての事だと思いますし変化が激しすぎるので
”検討してまいります”の返答が多かったです。
というかそうとしか言えない状況なんでしょう。
数時間前までは発生期ですが、今後潜伏期を過ぎた患者さんが増加し、
一気に蔓延期になってもおかしくないです。
来週の木曜日にある岡山市の理事会で報告がいりますので、
まとめ上げますが、5日間ほどでどう変化するか読めないです。
市内の指定病院も含め、新型コロナウイルスへの対応を連日行っている
様ですし、開業医も日々情報収集です。
学会や研究会の中止を決めた県もあるようです。
イベントが次々と中止の意味も分かりました。
この時期は、封じ込めを図るために出ている場合ではないです。
映画館などに行きたいですか？飛沫を浴びるイベントに出たいですか？
感染の経路は不明。
飛沫祭り？正気か？
咳エチケットを徹底して、周囲への影響を抑え、1メートル以上の間をあけて
人と接触が必要。
東京都医師会などは、満員電車の事もあり、かなりピリピリしていました。
先週土曜日の飛沫感染祭りから、潜伏期間が2週間ほど。
飛沫祭り？正気か？
マラソンはかろうじて中止になりましたが、最大の汗と唾液祭りを止められない
のか。毎年、心から悔しいです。
おそらく岡山で急速に増えてきそうです。わが郷土ながら危機意識の低さに
少し情けないです。
国際情勢に応じて、中止を考える力がないのか。
理事会への報告書をまとめて、さらに詳細に記載しますが、連休で蔓延期になる
大きく要因に岡山もなりそうですね・・。
木曜までに日々書類の作成・変更がいるので頑張りますが、市内感染症対策理事として
いきなり山場ですね。何も僕が担当になった時に・・、と思うこともありますが、
本来、内科医系医師が考え続けることなので、保育園様への連絡文書、医師会への報告。
訓練への参加、そして一番大切な日常診療を行います。
陰圧病棟のある指定病院とまでは行きませんが、当院でも次亜塩素酸が常時噴霧される
加湿・清浄機。オゾンでの院内全体の（おもちゃにいたるまで）消毒。
できる最大限の環境整備は整えています。
そして、肺炎の診断は、聴診器と胸部レントゲンがないとできません。
咳を子供さんがされる場合、どこに行くことが大切なのかを本当に考えましょう。
今は、神事も経済効果も少し気にする時期ではないでしょうか。
外部が危ないです。ご注意を。遊びに行くのは、習い事に行くのは、もろもろ
さけましょう。成人の健康も大変ですよ。
長文すいませんでした。
よろしくお願いいたします。
江口小児科 江口尚彦
