第11回都道府県医師会新型コロナウイルス感染症担当理事連絡協議会

都道府県医師会新型コロナウイルス感染症対策協議会
医療は止まりませんよ。

昨日の会議ですが、

報道等で情報は十分に出ていると思われますが、新型コロナウイルス感染症の影響を防止すべく、

人の移動を最小化する観点から、全都道府県を緊急事態措置の対象とし、5月6日までで一定の成果

は表れ始めています。

 

しかし新規患者数は減少傾向とはいえ、

 

データ上明確に立ち上がり始めた3月上旬やオーバーシュートの兆候を見せ始めた3月中旬前後の

新規患者数の水準までには下回っていない。

そして平均的な在院期間が長い疾患で、かつ重症患者の存在も大きく、再度感染が拡大すれば

医療提供体制への更なる負荷が生じる可能性もあります。

なので当面この枠組みが維持されることとなっています。

今後の判断は、感染状況、医療提供体制で総合的な判断がなされます。

 

統計調査や情報収集も大切になってきます。

 

連休が終わっても、当然次の流行は懸念事項です。第2波が怖い所。

新型インフルエンザ等対策特別措置法第45条第一項に基づく外出の自粛(要請、指示、公表)

は継続ですし、イベントの開催制限も同法第24条第9項及び第45条第2講等に基づき慎重な対応

が必要です。

 

ただ50人規模の少人数イベントに関してはリスク管理を十分に行った上で柔軟に対応となって

いるので、接触確認アプリやSNS等の技術を活用して、施設利用者に係る感染状況の把握も

有効な手段となるようです。

 

学校の取り扱い、新しい生活様式に関しても討議されました。

 

更に患者受け入れ調整に必要な医療機関の情報の共有を行い、患者搬送の調節や県をまたぐ

患者さんの受け入れ体制の確保も必要です。

 

今は、やはり皆様の自粛の効果が一時的に出ているだけで、次の感染へのゆるみは禁物。

夏場に多少減少しても、冬に再燃は地獄ですから。

 

コアラモデルもあながち、的外れではないかも。

夜間診療所やクリニックの衛生環境も僕自身でガイドラインを作成し、検討して頂く予定

です。緩まずに気を付けましょう!

 

本日14時までよろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口尚彦