第12回都道府県医師会新型コロナウイルス感染症会議

都道府県医師会新型コロナウイルス感染症対策協議会
医療は止まりませんよ。

報道がしっかりと流していますが、文章で残しておくことも

大切と思いまして改めて記載を。

 

流れのおさらいですが、

令和2年3月26日 新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づいて

政府対策本部の設置。

 

でも感染拡大が止まらず、

 

4月7日、続き16日から5月6日まで緊急事態宣言が出され自粛開始。

ここのあたりから都道府県知事へのリーダーシップも期待される

ようになりました。

最近の知事の皆様の発言はこの時点から準備が始まっておりました。

 

5月4日の時点で一定の効果は出ていますが、十分な改善と言えず、

5月31日まで緊急事態宣言が延長となりました。

ただし5月14日に改めて分析・評価を行い総合判断をした結果、

新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の区域変更がなされた上で

実際に実施すべき区域限定し、残りの地域は解除されました。

 

では解除の根拠については、

・感染の状況:直近1週間の新規感染者の報告がその前の

 1週間の報告を下回り減少が確認されること。

・直近1週間の10万人あたり累積新規感染者の報告数:0.5人

 未満程度

・地域の感染の推移を表す実効再生産数の制御

・医療提供体制がある程度の余力をもって構築できること

 

 

逆に再指定の考え方と監視の必要性については

・感染拡大の予兆が見られた場合

・これまでにないクラスターの発生(潜伏感染のクラスター)

 1:直近1週間の人口10万人あたりの累積報告数増加

 2:直近1週間の倍加時間の上昇

 3:直近1週間の感染経路不明の症例の割合

となっています。

 

再指定の場合は、感染抑制のために、自粛が長くなり、行動制限も

強くなります。

 

特定(警戒)都道府県:新規感染者数を劇的に抑え込む

感染拡大注意都道府県:新しい生活様式を徹底。

感染観察都道府県:新しい生活様式の徹底。

新しい区域分類と再指定後の自粛に関してです。

 

感染症自体はまだ未知数な部分も多く、ワクチンや検査の簡便性、治療

まで時間はかかります。

他業種の皆様方と綿密な連携をとりながら、無根拠な風評被害を減ずるように

今回解除の方向がとられたようです。

 

が、私見です。少し疑問も残りました。

 

ただ、また苦しい生活に入るのはいやですし、他の疾患もあります。

災害の可能性もあります。

慎重にゆっくりと動いていきましょう。

国政の変化に追いつくように上記にも記載しましたが、まずは6月19日までの

毎週金曜日開催の会議に出席を続けます。

 

江口小児科  江口尚彦