何も、そこまで・・。

今の悩むお母さん方へ
日記のように、できるかしら?

今年の2月に初めて国の都道府県新型コロナウイルス感染症対策協議会に

出席しました。

 

その際、冒頭で”未曽有の国難”というご挨拶を当時の日本医師会会長から

いたふただきましたが、正直”え?”という感じでした。

僕も未熟だったのでしょう。今は、恥じていますが。

ダイヤモンドプリンセスが入港後、新型コロナウイルス感染症が広がりを

見せ始めていた頃です。

現在、医療従事者は散々な扱いですね。

 

私が、被災地医療に赴いたときは、待ち望んでいたという感じで受け入れて

いただきましたが、今は・・。

”風評被害”の恐ろしさに、どんどん医療従事者は折れています。

 

少し、お耳に痛いかもしれませんが国内で災害に合われた方の状況を見て、

 

”自分の所でなくてよかった”

 

と感じておられる方は多いのではないでしょうか?

災害に合われた方は、支援を心から必要としていますがそうでない地域ではよそ事

としてほっとされているのではないでしょうか?

 

今回の新興感染症は、今までにない日本全体を巻き込んだ災害です。

いまや、スーパーなどの買い物時、ふとした日常の中でももらいます。

鬱屈した1年ですし、負の感情が高まるのは当然出てくると思いますが、対岸の火事と

考えて苦しんでいる方々を責め、それを不眠不休で治療される病院の医療従事者を

責めるのは、もはやうっぷん晴らしに感じます。

 

正しく情報を理解して、何が大切かを考えて動きましょう。

受け入れを余儀なくされる指定病院では、すさまじく高度な医療で奮闘されておられます。

保健所なども、曜日感覚がないほど動き続けています。

 

我々一次救急を行うクリニックが、万全なクリーン環境で動き続けていくこと。

これしか医療崩壊を防ぐ手段はないでしょう。

僕も年末年始という概念は捨てています。

江口小児科という施設は12月28日までですが、私は29日から休日夜間急患診療所

で自らの勤務。そして出務される先生方の後方支援をします。

 

”医療機関”に行くともらいそうだからは、もうやめましょう。

 

テーマパーク、映画、年末ジャンボ。

 

超密接な環境は平気なのに、治す場所を恐れるのは本末転倒です。

あと成人の方は、内科を。自分で症状を訴えられない子供は、小児科へ受診してください。

勤務医時代に内科系の視点で見ているのはこの二つの科です。

 

内科医が、安全と判断し形成外科、皮膚科、耳鼻科、眼科等外科系のクリニックさんへ

安心して行っていただけるようにご案内いたしますので。

 

特に新生児、乳幼児は、まず小児科です。

 

今年は久しぶりの厳冬です。ほかの疾患も潜んでいますし、見落としは厳禁です。

当院はそのために9月までには、新型コロナウイルス感染症に絶対に必要な空気清浄機で

要塞化しました。

ご案内の方法も、学会の指標で変化はありますが十分に行っております。

全国的にも同じ傾向になっています。

 

まず小児科が、子供さんの感染症に関して見通しを付けていきますので。

子供の未来、大人になった時の自信、色々考えると我が子にとってなにが大切かを考えて

ください。

 

朝から、辛口で申し訳ございません。

岡山市の感染症対策担当としてこれからの冬を考えての意見です。

 

本日も頑張ります。

 

江口小児科  江口尚彦