皆様、子供さんを愛していますか?虐待をしていませんか?

コロナウイルス
暑い?

やや、強いタイトルで申し訳ございません。

本日、保育園の健診、会議等で帰宅し総理の会見

を見ました。

1年以上、新型コロナウイルス感染症担当として

ありとあらゆる状況を見て、考えてきた立場として、

 

大きな違和感が一つあります。

 

オリンピックのために急に宣言がなくなり、

悪い時期にGoToを行った事などなどですが、

医療崩壊の本当の理由です。

 

ほとんどの方は子供さんをいつくしんでおられると

思いますが、

 

”病院でもらうのでは?しんどそうだけど家で見よう”

”病院でもらうのでは?思い出のためにまず遊びに”

 

このために起こった医院への過剰な受診控えです。

魔物があばれたためです。医院と病院は違います。

 

医院で食い止めていれば、状況は変わっていたはず。

ダイアモンドプリンセス以降、医院で院内感染は起きていません。

僕の理事としての役目は、高度医療機関が破綻しないために、

医院の安全性を高める事でした。

各医院、徹底的に工夫しています。感染対策が完璧なクリーン

空間は医院だけです。

 

もちろん、経済現場もかなり努力をされています。

が、医院ほどはできません。

 

ですが、子供が眠れないほど咳をしていても、水分も取れない状態

でも、元気がないけどもらいそうだからと様子を1日近く見ておられた。

結果、重症の肺炎や命に関わる脱水、髄膜炎などになりました。

 

愛する我が子がしんどい時は、医院で診察を早期に受けて治療です。

ですが、肝心の子供は訴えることができません。

親の考え一つです。

 

”病院に行くともらいそうだから”

 

これは、医療虐待ですよ。

そもそも紹介状がないと病院にいきなり行くことはできませんが。

映画、テーマパーク、旅行は平気。

 

重症な新型コロナウイルス感染症の患者様を受け入れる

高度医療病院では、患者様が苦しくて暴れられてマスクをとり

医療従事者の防護服を破ることなどもあり、”院内感染”と

大きく報じられます。

致し方なく起きたことへ必死に取り組んでいても、病院は散々な

目にあってきました。

 

医院は、高度医療の提供はできませんが空間が小さな部分、入り口

を変えての動線変化。

新型コロナウイルス感染症を完全に駆除できるHEPAフィルター式空気

清浄器がくまなく配置しています。院内感染もありません。

 

車中待機をお願いしてることもございます。

自宅は、家庭内クラスターの原因にもなっています。

最も清潔な場所は、医院です。

 

子供さんを愛しておられるならば、軽症だとしても別の病気で重症化も

あるので、見て、聴診器で確認し、喉も確認し最低限10くらいの病気を

頭に浮かべ、除外しながら検査・診断・治療をする医院受診です。

 

躊躇は、虐待です。

 

繰り返します。

いつもと違う子供さんを”新型コロナウイルス感染症をもらいそうだから”

医院への受診控えは、本当に厳しい言葉ですが虐待です。

 

大切なかわいい我が子を守るためには、遊ぶことを我慢して受診してください。

子供の未来を奪わないでください。

 

成人は内科を、子供は小児科です。

 

子供を愛し、自らの健康にも留意するようにしてください。

 

かなり厳しい言葉でしたが、はっきりとご説明がいりますので

あえて記載しました。不快に思われたかもしれませんが真剣

ゆえです。ご容赦ください。

 

岡山市の新型コロナウイルス感染症担当者としてのお願いです。

担当者であるゆえ、絶対に二次感染があってはいけません。

そのために”安全への取り組み”にも記載していますが、仕上げています。

 

子供の病気が見えないのが怖いです。

苦しみながら、適当に薬で対応されていることが悲しい。

 

小児科医としての心からの言葉です。

響いていただければ幸いです。

 

江口小児科  江口尚彦