すごいですね。

いきなり年末、ですね。

そろそろ山が動くかの様にインフルエンザも来そうで怖いです。ノロウイルスもあっという間に広がった印象ですし、油断のならない師走です。

日常の診療でも、健診にお伺いしても、感染症の足音が聞こえますので注意が必要です。

さて、本日ですが、連打にはなります。受診の目安です。

いつもと違う。

本当にこれにつきます。

消化器系の疾患では、熱もわかりやすい指標ですが、食欲の減退も異常な亢進も、どちらもサインです。これも例外はありますが、一般感冒での嘔吐や食べ過ぎのレベルなら、一度吐いてけろっとしてますが、ノロやロタの場合、ぐったりしますし、目もとのくまもはっきりしてきます。汗をかかない分、水分の蒸発の多い乾燥したシーズンですから、脱水にも十分注意しましょう。夜中にそのような症状があれば、朝にちょっとだけ元気そうでも待たずに早めの受診が最良です。

に関してですが、繰り返しになってしまいますが、基本的に体を守る大切な武器です。水分の摂取もできて、排尿もあり、睡眠もとれる。体に湿疹などや目の赤みもない、つまりいつもと全く変わらなければ、夜中に熱にお気づきになっても、朝まで寝かせてあげて、受診が良いです。

インフルエンザを疑うならば、熱が出て数時間たたないと検査ではわかりませんし、冷却と安静で様子を見たのち受診が良いです。

いつもと違う。

これは春夏秋冬言えますが、熱がなくても、ぼんやりしている、応答に反応がない、眠らないなど違う場合は、神経系の疾患が潜むこともありますから、ただちに受診しましょう。

当院では、僕自身が風邪で診療ができないでは、話になりませんから、十分病原体を取り除く医療用空気清浄機(一台で医院全体がカバーできますが、念のために二台設置。診療終了後は医院全体をオゾンで浄化しています)が、ありますが、通常の公共の場にはまずないです。僕自身、1日に2,3回トイレにたつ以外は、最速・持てる知識の総動員で診察をしていますが、おいでになられる時間によっては待ち時間が発生し、ご迷惑をおかけすることもありますが、院内での感染はありませんし、医療用空気清浄機のない環境で、行列や長時間おられる方が危険な季節になっています。ご迷惑をおかけするかもしれませんが、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

次は、小さなお子様にかかわることですが、突然ポリオワクチンの供給が減ってきました。我々も突然国からの情報で入ってまいりますので、半ば困惑しますが、確実なるご予約のため、どうしても納入が足りない場合もございます。出来うる限り最大限でお取りします。が、難しい場合も正直にお伝えしますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

どこを受診したらよいですか?

多数のお問い合わせをいただきますが、基本的にいつもと内容が重なりますが、大人の方ならどうするかを念頭にお考えください。まずは、子供様のことなら内科医である小児科、その後外科処置が必要ならば確実な先生をご紹介いたします。

子供さんの治療は、目の前が終わればよいものではなく、思春期、成人までもイメージして行わないと成立しません。小児科医は、小児内科医として、超未熟児の赤ちゃんからその先の成長の過程すべてにかかわるように勤務医時代に訓練を受けています。もちろん、僕はできない外科処置は行いませんし、診断がわからない場合でも正直にわかりませんとお伝えし、さらに診断を追及する二次病院をご紹介いたします。

今後、受験や発表会など、子供さんの大切な行事が目白押しです。なるべく、いや、可能な限り出てほしいですが、激しいおう吐、現状も流行し続ける水痘、今後流行が予想されるインフルエンザ。そういったものであふれ、かつ空気清浄のない環境に、ご無理をされて出られて、その後入院。もしくは本来の実力を発揮できないでは、逆に子供さんがかわいそうです。輝かしい未来のある、子供さんがずっと笑顔でいること。これが小児科医だけではなく、我々大人の大切な責任です。

子供を守るというのは、そのようなことですし、大人全員がまとまって、環境を作りましょう。小児内科医としてその一助となれるように頑張ってまいります。”子供を診る”これは、大げさではなく自分の生涯の責任をかける覚悟がないとできません。同時に”子供を見守る”これも、親御様の正確な判断のもと、その時にその子が最良なのは何かを考えないと成立しません。

僕は、そのような小児科医でありたいですし、当院もそのような場でありつづけるつもりです。

御家庭でも皆様の、ご苦労が多いとは思いますが、子供の未来を大切にしましょう。

大変な長文で申し訳ありませんでした。

よろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口尚彦