全く持ってそんなことはないです。
本当にデジャブですが、2009年にもどった感覚です。
当時も行政発表、決まっていないことがマスメディアに出る。現場混乱。
新型インフルエンザの時はそんな感じでした。
今回、ワクチン接種が進まないのは、システムが複雑すぎる。
普通はワクチンの量を我々が把握して、予約できる人数を決定。すぐに開始。
ですが、今回まず現場にどのくらい来るかどうかがはっきりしていない。
その上、4つのシステムにバラバラの情報を入れて管理。
V-SYS(ワクチン管理システム)というもので納入希望を上げて入力。
納入量が確実に決まったら、全県民データベースというシステム上に予約画面ができる
ように設定。ワクチンが希望通り届けば、V-SYSに納付された量を入力。
院内の従来からのシステムでご予約がそこでようやく可能。
接種後は、全県民データベース、V-SYSに実績を入力。そしてVRSという端末でワクチン
接種券のバーコード読み取り。
ここまでをしないと予防接種ができないのが現状です。
ここまでややこしいことになるとは思っていませんでしたが、まあ煩雑。
でもどんなに煩雑でもワクチンは行います。さらに遅くしている理由は、肝心のワクチンが
来ないからです。
岡山市内を見てもワクチンをする医療機関は、たくさんありますがワクチンがない。
確定のワクチン。今までのワクチンと同じように簡潔なシステム。
これがなければ、スピード感を持って接種ができません。
大体、予定通りなら僕自身4月中に2回目が終わっているはずですが、
1回目が5月11日ですよ。
医療従事者も終わっていません。
医者が積極的ではないからワクチンができないんじゃない。
物がないからです。
ここの所ずーっと会議でワクチンシステムの事を聞いていますが、自分が
惚けたのかなと思うくらいわかりにくい。
5月17日の開始に向けて、ひたすら準備していきます。
新規事業は、行政パフォーマンスと現場の混乱で本当に大変です。
診察は、気力十分に行いますよ!
江口小児科 江口尚彦