相変わらず寒いですね。

 

冬なので当たり前といえばそうなんですが、とにかく寒い。起きた時の蒲団が恋しい季節です。

さて、ポリオの件ですが、まだはっきりとはしておりませんので、15日お昼以降にお問い合わせをいただくわけですが、一度生ワクチンを接種されている方は7歳半までは問題がないですので、今までに一度もされていない方がご予約の中心になりそうです。私たちとしても注射自体に限りがありますので、最大限努力をいたしますが、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

感染症の動向ですが1週間で、やはり感染性胃腸炎が多いです。例えば新幹線のシートにノロの感染の方が嘔吐して、その車両に乗っておられる方ほとんどが感染をしたり、大勢が密集して身動きのとれないイベントで嘔吐があり感染する。このようなケースが多いです。

ここに追い打ちをかけるのが脱水です。箱根駅伝でもありましたからお聞きになった方もおられると思いますが”低体温脱水”という状態です。

寒いですので汗を大量にかくことはありませんが、蒸発する水分量は相当なものがありますし、気がつくと倒れることも多いですね。熱中症の逆バージョンとイメージしてください。この寒さですから、暖かいコーヒーでほっと一息、さあ頑張ろう、では利尿剤を体に入れているだけなので、成人で2ℓ、子供でも1ℓはお水や麦茶などの補給が大切になります。僕自身も結構呑みますが、お酒は利尿剤ですから、新年会などお酒を飲まれる時もいわゆる水分の補給を忘れずにいてください。

子供さんの場合でも同様です。嘔吐があった場合は、そのまましばらく待つのではなく、脱水で重症化することが多いですので、その場合は朝の嘔吐で昼や夕方ではなく、早めに受診しましょう。

大人の方が自分自身同じ状態ならどうするかを最優先の目安にしてください。

インフルエンザは例年の如く倉敷方面より増加しておりますが、岡山市内も徐々に増加しています。爆発的に増えていないのは、マスクでの予防が浸透したこととノロが猛威をふるいうがいなどが浸透したからか、予防接種が功を奏したのか、まだはっきりしていません。

ただこれだけ乾燥と慣例が続くといつ急増してもおかしくないので、受験や色々大切な行事もありますし、予防医学の徹底化と受診のタイミングを逃さないことをお願いします。いつもお話していますが、子供さんを見ておられて”いつもと違う”この7文字のサインは大切ですので、十分な観察をお願いたします。

まだまだ冬は始まったばかりですので、しっかりと気をつけていきましょう。

よろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口 尚彦