4月も終わりが近づいています。今年も1/3が終わるわけで、早いですね、相変わらず。
このひと月ですが、花粉症の激しい僕としてはかなり、乗り切るのに苦労のかかる時間でした。毎朝5時前には起きますが、中々すっきりと活動に移れず、久しぶりの更新です。
激動というと大げさですが、色々ある4月でしたね。桜はあっという間になくなるかと思えば、初夏?いやいや冬ですよ、みたいな気温の変化。
大量の粉じん。
風疹の報道の連打、そのあとは鳥インフルエンザ。体がついていきにくいひと月です。ゴールデンウィークが近づいていますので、皆さんも十分な体調管理でレジャーを楽しんでくださいね。
今月、というか昨日までで、圧倒的に小児は嘔吐・下痢、成人の方は止まらない咳が多いようです。
続いて皮膚のかゆみや気管支喘息発作、一時期は軽い熱中症の方もいました。季節は完全に消えていますね。このままじっとりと暑い夏に突入かと思うとやれやれです。
今季のロタウイルスはハードですね。外来での輸液処置での改善ができにくく、入院になった方もおられましたし、目に見えにくい粉じんですが、鼻の中に吸い込んで鼻粘膜が強く腫れてアレルギー性鼻炎になったり、喉を乾燥させて、痛みや咳の原因になったり、皮膚と衣類の間に侵入して著しいかゆみにもなっています。
2年前の石巻市の避難所での診察も、持続する咳、かゆみ、とれない鼻汁の方が非常に多く、それを思い出しました。岡山も地震がありましたね。
粉じんは色々な事を引き起こしますから、水分の摂取や、帰宅後は湯でしっかりと洗い流すことが大切です。幸いにも水を豊富に使えるわけですから、試してくださいね。
一般的なインフルエンザもまだ完全に終息していません。A,Bともに出ますし、乳幼児ではRSウイルスが出ることもあります。
夏風邪の溶連菌も出ていますし、指定伝染病になった鳥インフルエンザも全容がわからない状態です。
粉じんは到底マスクでは防ぐことができませんが、感染症は可能ですから、海外に行かれる方などは、十分予防をしましょう。
急性中耳炎の方も例年になく多かったですが、これは内服でほとんど治癒ができています。
5年近いブログの内容を読み返しても、毎年同じ状況はありませんし、今年も今後どのような変化があるかわかりません。
備える。
これにつきますし、優先事項は何かを皆で考えて、感染予防や災害時の備えも現実的なものとして考えたほうがよさそうです。
我々にできることは、一切の先入観を無くして、かつ、見落としのない診察を心がけることです。あとは子供達の未来を考えることですね。
僕が開業当時に生まれた子供さんが小学校2年になりますし、その当時子供さんだった方が、さらにその方の子供さんを連れてこられたりすることもありますが、僕としてはただ年をとるだけですが、子供は全く違う人になっていきます。
僕自身ぶれのない、最新の医療内容で取り組みますし、そのためには親御様のご協力が必要になります。2人3脚で子供さんを守っていきましょう。
半ば、今月の総括的な内容になりましたが、まだまだ変化が激しいです。確実になった時点でと思っていましたので、更新が遅れましたが、起きた事実と今後予想されるもの、予防が必要なものを中心に記載していきますので今後ともよろしくお願いいたします。
江口小児科 江口尚彦