確かに

今年は、暑さが厳しいためにか、手足口病が非常に多いです。もちろんヘルパンギーナもですが。

これらの感染症は、細菌(虫みたいなものと考えてください)ではなく、ウイルス(喉にくっついてとれない埃ですか)によるものなので、いわゆる抗生剤(虫に対する殺虫剤)が効くわけではなく、自分の免疫で封じ込む(ひたすらうがいのイメージ)しか治療の方法がありません。

ただ十分に水分がとれて、食事もできていれば、体力を増幅させることが治療の第一になりますので、この暑さもありますしゆっくりと夏休みを”夏の休み”として過ごした方が良いかもしれません。

極端な災害も多いですし、雨も馬鹿になりません。僕自身、所用でこの前の連休の時、大阪に行きましたが、行く道中高速道路の上でとんでもない雷雨になりました。前方の車両も見えませんし、縁起でもありませんが命日にならぬよう、必死でしたので。いや、大げさではなく。

もはや熱帯雨林に近い日本の気候です。十分にエネルギーを取り、水分をとり、休息してくださいね。もちろん子供さんの思い出作りは必要ですし、レジャーも大切です。

話があちこちしますが、昨日手足口病の特集をしていました。”例年になく極端に発生頻度が高い”、”接触などで拡散する”、”まれに重篤化することもあり、特効薬(つまり抗生剤のことですが)もない”とキャスターが厳しい表情で、BGMも暗くパッと見ると死の病が蔓延し始めたといったムードで報道です。コメンテーターの医師は”確かに多いですね”程度に済ませ、やや苦笑いといった雰囲気でした。

起きた出来事を我々大人が正しく理解し、子供ためにゆっくり休ませることができれば、また水分が取れないならば、迅速に点滴などをすることで子供さんも平和に治ります。

報道の最後は”1週間ほどは十分に休んでください”と結んでいましたが・・、

次のニュースは”続いて、この夏お勧めのお出かけスポットです”ときました。満面の笑みです。

僕自身がテレビは好きだけれども報道は、と思うのはこの部分です。事実を、淡々と客観的に説明し、外出の自粛を呼びかけるならば、そのまま正しく伝えてほしいですね。

情報を知る、非常に大切です。ですが、情報に誘導される、これは避けたいですね。手足口病に限らず、熱中症も、災害も何が起きるかわからない夏です。とびひも、どんどん例年とは違う厳しさで増加しています。恐れていては何もできないので、体力がしっかりある時に遊びに行きましょう。

僕も、知人が京都の一人旅が楽しかったと聞き、時間があるならばゆっくりとでかけたいくらいです。

この夏は、”the 南国”というイメージでしっかり滋養強壮に努めましょう!

今日から、また猛暑です。汗をかくのも気持ちがいいものです。もちろん健康の上でですけどね。

よろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口 尚彦