お盆最終日ですね。

朝のテレビでも渋滞のことを報じていましたが、無理をせずに移動してください。

お盆は国民の休日ではないのと勤務医時代に開業医さんがお盆をして下さればと思っていたので、開院以来、お盆は通常診察をしておりますが、今年は輸液をする頻度が今までになく多かったです。

完全に正確ではないにしろ、うっかりサンシェードをつけずに駐車していると車内温度は平気で45度などを示しますし、触れる部分に至っては60度近くまで上昇してくることもあります。車内でいえば、ハンドル、各種スイッチ、シートそのもの、シートベルトの鉄の部分などあげればきりがありませんが、高速道路上で渋滞に入り、蒸し風呂も怖いですし、冬だけの話ではなく低温やけども馬鹿になりません。

40度ならば5時間程度でおきてきますが、50度になれば3,4分、60度ともなれば1分弱で症状が出ます。

大人は色々な事を総合的に考えますが、小児は結果を予見出ませんから遊びに夢中になり、車内の危険物のみならず野外アトラクションの鉄の柵が異常に温度上昇していても気にせず触り、夜に痛みで家人が水泡や皮膚の赤みに気付くということもあります。

今年はとにかく異常な温度が続いていますし、朝も昼も夜も熱いですから、30分放置した車に乗ってすぐにエアコン作動、その後5時間から6時間移動に時間がかかれば、チャイルドシートの乳幼児の背部は低温やけどを起こしますし、休憩のサービスエリアで、触れたものでも起こり得ます。

発疹のでる疾患が各種多い今年ですが、受診されて低温やけどですね、ということもありましたし、今後増えてきそうで心配しています。

夏は毎年きます。今年も後半とはいえ、イベントの多い時期に入ります。

慌てず、急いで、正確に、かつ安全に移動してくださいね。周辺にひそむ色々な危険、水分の不足を予防、この暑さに基本的に慣れていない私たちの体、そして好奇心が悲劇になりうる乳幼児の行動、我々大人が英断を下して、防げるものばかりです。

無理なく、後半を楽しんでください。僕は仕事をして、室内にいますがそれでも話し続けるので2ℓ近く水分をとります。今年は、お盆休みを取るより仕事をしている方が楽に感じられました。

今日は通常の木曜日ですから半日ですが、頑張ります。皆様も体調の不良を感じたら、我慢をせずにご相談ください。大人の事情で休めない、休みを取ったから無理をしなければでは身体が持ちません。長い目で考えましょう。僕は勤務医時代のころ、夏休みをいただいて、最終日に盲腸になったことがありますが、確かに苦渋の決断でしたが休みを延長して手術しました。

確かにその分、関係各所にご迷惑をおかけしているわけですが、タイミングがずれると盲腸も命にかかわるので治療に専念しました。

まあ、ゆるりと行きましょうということなんですけどね。

きばらず、のんびり考えて、食べ物に加え思考も南国風に行きましょう!

よろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口 尚彦