名前の印象と全く違う!

 

と感じておられる方も多いかもしれませんね。

ノロウイルス。

いかにものんきな響きでゆっくりの印象がありますが(語源は45年前にアメリカのノーウォークという場所の学校で集団発生したウイルス)、のろのろどころかすごいスピードです。冬が寒いのは当たり前ですが、昨年の夏と落差が激しすぎます。ここにきて全国での蔓延がまだ終息していかないことは気になるところです。

加えて、インフルエンザも何とか隙をついて人体に侵入しようと躍起になっていますので、安全な冬が遠のくばかりです。

病気の予防で、十分な休息と栄養をつけること、というのがありますが、その栄養で食中毒になったのではもとこもありません。今のところノロウイルスに関して有効な予防策というのがないですが、当たり前の方法になりますが、しっかりと過熱して摂取するように心がけましょう。

インフルエンザに関しては、成人がとにかくやられています。もちろん小児も増加ですが、おもに10代が多いように感じます。乾燥すればウイルスは増加しますし、適度な湿り気と暖かさのある人の体になだれ込みますし、疲れをためてイベントなどに参加は控えた方がよさそうです。室内も十分な温度と湿度の維持が必要になりますね。消毒の方法も各家庭に十分にあるとさらに良いと思われます。

ではかかった時はとなりますが、熱や咳などもそうですが、通常の風邪に比して倦怠感が全く違いますし、自分で体を支えられないほどの倦怠感が出た場合、数時間たっても改善しないときは検査を受けるようにしてください。熱が割と早めにA型は下がりますが、不十分な改善で活動に戻ると二次的に肺炎などの合併もありますから、出席停止期間もきちんと守って、回復を待ちましょう。

地球温暖化の影響もあるとは思われますが、年々感染症が強くなっています。最大の武器である薬の無効なウイルスも出現しています。これは人間と病原微生物の戦いになりますが、残念ながら現在人間側がおされぎみなので予防を徹底するしかありません。

この時期水分の摂取を積極的にしない場合もありますが、”低体温脱水”なども簡単に起こりますし、手洗い、うがい、以外に室内環境の整備、不要な外出を控える、水分(水や麦茶)をしっかりととる、こういった方法で乗り切りましょう。全国で続々とインフルエンザの注意報も出ていますし、岡山も遠くないうちに警報域に入ってもおかしくありませんから、相互に安全を考えて、その中で受験に全力をつくすことやイベントなどの参加もしていきましょう。

毎年1月、2月、3月はあっという間に過ぎる印象がありますが、平和に生きたいものです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口尚彦