とんでもなく寒いですね。

本当に天気予報通り、一気に寒くなっています。

特に、選挙など大きな出来事と寒波の重なった後ですし、インフルエンザが猛烈に増加してきそうです。

先週もRSウイルスや、他の疾患で患者さまの紹介をさせていただくことがありましたが、先週土曜日の時点で、すでに市内はほとんど入院をする場所がない状態です。

急な寒さもそうですが、乾燥がウイルス増殖に大きな追い風になりますから、寒いからと思われても利尿剤ではない、つまりコーヒーや紅茶などではなくスポーツドリンクや麦茶など十分に水分の補給をしてください。室内もとんでもなく乾いておりますので、加湿器、室内への洗濯干し、洗面器などに水をはっておくなどが必要になりそうです。

岡山駅前に本当に魅力的な場所が出現しました。僕はソフトオープンの時に少し様子を見に行き、人の流れに不安を感じました。

昨日のような寒さと乾燥ではウイルス交換会になりかねないです。建物の中の暖かさが、頭をぼんやりとさせて、かつ自由なペースで動けないので疲れますし、行かれた場合は休息をとりながらとくどいようでうすが、水分を十分に摂取してください。

あと意外に思われるかもしれませんが、世の中で一番感染症の対策を義務付けられているのが医療機関です。

普段は、表現をやや弱くしていますが、この寒さは怖い。子供さんの未来を守るために、ごちゃごちゃうるさいなと思われても、必要なことなので記載いたしますが、”医療機関に行くと何か貰いそうだから、様子を見て、イベントに参加”は全く逆で、ただひたすら風邪への道を走るだけになります。

もし医療機関がそこまで怖い場所ならば、私たち毎日朝から晩までいる医療従事者が次々と風邪になるはずです。そんなことはなく元気にいるのは私たちが特殊な人種でもなく、特別な予防薬を飲んで言るわけでもなく、普通の環境にはない十分な対策を講じているわけで、子供さんの体調が変だなと思われたらそして子供さんが楽しみにしていることを存分にさせてあげたいならば考えを正しく戻して、最もクリーンな医療機関をちゅうちょなく受診してください。

受診すると何か貰うからというお言葉を時々いただきます。あるいはこの前受診して何かをもらったというお言葉も頂戴することがあります。

ですが、頑張っておられますが感染対策を医療機関ほど徹底的にしづらい大型商業施設は皆さん平気です。不思議です。汚染度は比較にならない。

インフルエンザも昨年どころではなく、重症化の恐れもありますし、そもそも発症初期で症状がほとんどない方が多いです。

どこかで行列をして待っていて、前後左右に元気なインフルエンザの方がいる、なんて状態もすでに相当起きていると思われます。

僕自身は、帰省の方もある程度落ち着いた、今年12月31日の夕方から夜と、続けて開けて1月1日の朝から夕方までが休日夜間急患診療所の当番になっていますが、相当覚悟しています。

年に1度みんなが集まる年末年始。楽しく過ごしていただきたいです。子供さんは自ら治療の選択もできません。しんどいから行事を休むということも主張できません。

私たち大人が、何が最優先かを考えて、安全に乗り切りましょう。

先週までの感染性胃腸炎、RSウイルス急性細気管支炎、溶連菌感染の動きも気になりますし、そこにインフルエンザが確実にきますので、防御を厚くしていきましょう。

よろしくお願いいたします。

 

江口小児科    江口 尚彦