まさに、光陰矢のごとしですが、

6月もそろそろ終わりが見えてきました。今年も半分終了です、早いですね。

ですが、今後の感染症は、動向が見えにくいですね。8年ぶりの台風直撃も予想外です。

季節的には、初夏のはずなのですが周囲の環境は秋に酷似しています。秋雨前線と残暑、台風、気圧の変動が秋の特色ですが、今は梅雨前線と猛暑の手前、台風、気圧変動です。

相変わらず熱中症は多いですが、気管支喘息の方も増加していますね。当然夏風邪症候群(手足口病、溶連菌感染症、ヘルパンギーナ、プール熱)などもじわりと増加、発疹性疾患も様々なものが多いです。

あせもや虫さされの部分を掻いてしまって、いわゆるとびひの状態になっておられる方も増えていますが、今年は皮膚の培養を採るたびに何らかの抗生剤の効かない耐性菌が検出されます。

しかし、喉への感染は現在細菌感染も多いですし、抗生剤の選択や、使用するかどうか日々熟考しながらの診療です。

湿度もますます上昇しますから、体感温度は上がる一方ですし、スポーツなどもイベントもさらに増えるので、暑さへの十分な対策、清潔を保つことでの皮膚の安定化、紫外線対策など何が起こってもおかしくない夏をしっかりと乗り切るために、先手先手で予防しましょう。

まだ夏の入口ですので。

よろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口尚彦