本日は患者様をはじめ、皆様にご迷惑をおかけしました。

事の発端は3月退院間際に慢性期リハビリの病院に移る

ということを母が拒否したことです。

腰椎骨折の手術後でもあるし、説得はしました。

 

年齢を考えて、我慢はかえって苦痛かと整形外科の先生

に相談し、専用の装具を常につけること、以前のように

規則正しく生活、自宅でのリハビリ。

 

これをその時に母親が約束したことと、訪問看護ステーション、

ヘルパーさん、新しい内科系主治医の先生のもと、また家中に

安全バーを作り導線のどこかでつかまれるようにと用意し、帰宅。

 

ですが、帰宅後正論を毎日言っても通じない。

じゃあ、入院をしようと話をすると”育ててもらってひどいこと”を

母に強要するのかと言われ、退院まではとにかく体調が心配で、帰宅後は

大喧嘩ばかりでした。

 

2日前の午後、健診終わりに行くと母がまだ寝ていて、体中が震えて

力が入らないと言うので聞くと前日の夜12時から、飲まず食わずで

過ごしていたわけです。看護師さんも呼んで、水分をとらせ、ある程度

食事も食べさせて、夜布団の中で寝たことを確認しましたが、本日午前3時に

ものすごい音で僕も目覚め、行ってみるとベッドとベッド柵の間に転落。

理由は変な人が見ているから、逃げようとしてと言いますし、自分の力で

ベッドに上がれない。ベッドに座ったあと私を見て、どなたかわかりませんが

ありがとうございました。といい、衣服も含め、母が絶対にしたくない状態に

なっていましたので、救急車を午前4時半に呼び、日赤で十分な輸液をしていただき、

母には申し訳ないと思いましたが、慢性期リハビリ専用の病院に長期入院の手続きを

して帰宅です。

悔いは、嫌がる母にわがままを言わないと厳しく言ってすぐに転院させるべきだった事

です。応答が普通だったのと、今までの恩義、母の余生を苦痛なく過ごしてもらおうと

したことが裏目にでたと感じています。

 

元気にリハビリをして、近所や天満屋への買い物など唯一楽しみにしていることをお洒落を

しながらしてほしかったの事。医師としての判断を息子としての判断が上回ったことです。

2月9日まで、退院するまでは実家のチェックをほぼ連日。

帰ってきた当日は親子で喜びましたが、2週間で認知が一気に進み、今日慢性期リハビリに

入院してもらった次第です。

 

医療の原則を肉親への気持ちが上回ったこと、僕自身が独身も結局は心に重かったです。

今日から2か月のリハビリでどこまで回復するか。

私も実家を改造して、2世帯として同居しますが、最後まで支えるのが息子の使命と思っています。

母の米寿を安心してもらえる環境で祝いたいですから。

 

ですが、子供への心配を持たれておられる患者様にご負担をかけてしましたこと、猛省しております。

明日から、母は病院に任せました。

私のすべきことは全身全霊で地域の子供さんのために尽くすことですから、頑張ります。

 

本日のご報告と謝罪です。

臨時休診は、母が旅立つまではあってはならないこと。

心に深く刻んでおります。

 

このような私ですが、診療時はすべての神経は受診されている方に向いています。

どうぞ今後とも、江口小児科、というか江口尚彦と人物が必死で動きますので、

よろしくお願い申し上げます。

 

江口小児科  江口尚彦