華やかそうなメディアの裏側。

今日のお話
がんばりま、・・・ショウ!

おはようございます。

少し暖かかく感じるのは、寒波に麻痺しているのでしょうか?

雨は嫌ですね。そして明日からまた寒波。感染症天国です。

金曜日の状況ですが・・・・。

インフルエンザは勢いがとまりませんね。

どないするつもりやっ!

罹患の時は軽症でも、その後肺炎を合併したり、嘔吐下痢も強くなって

来ています。

気道も相当傷つきますので、花粉症や鼻炎がひどくなる事も懸念です。

一般的な嘔吐も増加。

この小春日和と連休でインフルエンザ、ロタウイルスが増加しないこと

を祈るばかりです。

外出を、せめてこの連休だけでも避けるとかなり違いますので、

十分、連なる休みにしてください。

また来週に寒くなりますし、成人もますます油断ができません。

微生物の怖さを今季は改めて感じています。

溶連菌感染症などの夏風邪も・・。季節はどこへ行ったんでしょう。

逃げ場はねぇぞ、この野郎。

 

さて、昨日は医療現場の問題を記載しました、次はメディアの問題です。

インフルエンザの増加に関しては、等身大に伝えていますが、

流行が続いた場合の先を言わない。

 

患者さんの増加、初期症状が軽い、外出で拡散、小児も命を落とす

ことがある。

ニューヨークで全く同じ型のインフルエンザA H3N2亜型で小児死亡

があったことも報道しない。

その先の、連休にたくさん遊びに行きましょうというような論調に変わる

んですよ。2009年は、あれだけ煽っていたのに。

新型襲来。

 

岡山で僕がテレビ局の取材を、インフルエンザのシーズンに受けました。

夕方のニュースで流すので、接種のシーンと注意点に関するインタビューです。

まず、注射。異常に接写なんですね。

しかもカメラマンさん的に満足のいく画像でないと、カメラに見えやすい

アングルに移動。再度接種の撮影。

正直、子供はカメラを見て、普段以上に大泣きです。

 

その後、インタビュー。

インフルエンザの猛威、周囲への拡散防止、重症化のため、

早すぎる治癒証明書は意味がないということを、

”必ず”流してくださいと確約をとって、帰宅されました。

帰ってニュースを見ると、

予防接種の所では、”江口小児科の江口尚彦医師も・・”

医師の発言。

と出るのですが、インタビューは、市内に絶対必要な啓蒙なのに、

”江口小児科の江口尚彦さん”

個人の戯言。

と医師の言葉から個人の発言に変えられていました。

クレームが怖かったんでしょうね。

その後は打診があっても取材は受けていません、

 

あと、勤務医時代。

同僚の先生の一日を追うというような、いわゆる”小児救急24時”

的な番組を岡山のテレビ局がとりに来ました。

おそらく、朝、早くからひっきりなしに救急車、主人公の先生も、

ご飯は食べれず、病棟、救急外来で、徹夜。

それでも子供たちのために、翌日を頑張る。

という内容というか企画だったのでしょう。

こんなイメージだったんでしょうか?

撮影も1日だけとのこと。

と・こ・ろ・が撮影日は、久々にものすごくゆっくりとした1日。

で、撮影クルーは1週間取りに来られました。

 

番組当日、どう編集するのかなあとニヤニヤ見ていましたが、

重いナレーションで、午前4時、救急車がきた。ときました。

これは3日目の夕方の救急車です。

この時点で、”はい!うそ!”となりますね。

僕らも多少意地悪をして、毎日服を変えました。編集しにくいように。

どのように処理するのかなと思うと、

患者様のプライバシーのためと巨大なモザイクで服が隠されています。

もう、そこまで?というくらい巨大なモザイク。

僕たちが画面に顔と足先くらいしか映らないシーンも。

で、番組を見ると、企画書通りなんですかね?

小児の現場では、次々救急搬送で、夜間当直も寝られず。

それでも、疲労をおして彼は午前の外来を頑張っていく。

風になっていました。編集の技術はすごいと思いますが、

これはバラエティではなく、医療現場の実情を伝えるドキュメンタリー

確かに小児に限らず、医療現場はどの科も疲弊が蔓延。

主人公の先生も、”こんな日も続くことがあるけどなぁ・・。、今回は”

と苦笑。

これは僕個人の感想ですが、撮影してやるのだから、言ったとおりの演出

でやってください、というような雰囲気がどうも。

僕は、タレントさんではないですし。

 

さあ、皆さんがご覧になるもの、どこまでが本当なんでしょう?

しっかり事実のみを診て、判定しあるいは投薬をし、頑張ります。

編集はありません。ノーカット生放送で。15時までです。

明日は連休の半ば、覚悟しています。

 

よろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口尚彦