半年前には想像もつかなかった世界。

コロナウイルス
おや、うれしそうですね?

中国から新しい肺炎が出たようだというのが12月、その後

1月に急拡大

2月に寄港船が停泊し、敵の姿も分からずですし、長期停泊。

その後下船。武漢、浙江省への渡航歴、新型コロナウイルス

感染症のかたと濃厚接触があった場合は・・・・。

などと進み、3月一気に市中感染症に転じ、経路が追えなくなり、

集団感染。国内もイベントなどを中止にして、封じ込め開始。

しかし、風評を恐れて、じつわ・・、が多くなったのでさらに拡大。

世界5大陸へ感染が広がり、もはやパンデミックです。

 

昨日は、安心して医療者も患者さんも動ける環境についてが大切と

保健所との会議でした。

岡山市医師会だけではなく、赤磐、御津、西大寺等各郡市医師会の

感染症対策理事が出席して話し合いました。

 

若い世代”コロナは、しょせん風邪だから治る”という考え方もあり。

一部正解ですが、周辺にどんどん拡散させていくことを自覚しないと

いけませんね。それが、クラスター形成になりますから。

現在は、クラスターを早期に発見して国内の終息をとにかく急ぐ。

これしかないです。

 

ただオーストラリアでも広がっていることを考えると夏になって消える

ウイルスではありません。

 

仮に国内終息があっても、すぐに持ち込まれ再燃もあります。

だからこそ若年層への、たかが風邪と感じているときに、熱があり、倦怠感で、

咳嗽があるときにはかかりつけ医に相談して受診です。

 

昨日は、そのかかりつけ医が、クラスターにならないように万全の対策を講じる

ことで白熱していました。

アイシールドマスクの代替案なども話し合われました。

 

会議が成人中心でしたので、小児科の立場で強い論調で意見を申し上げましたが、

確かに医療行為で逆に広げてしまってはいけない。

しかし花粉症やこの気温上昇で小児では溶連菌感染症や、水痘、数は減っていますが、

インフルエンザA,B、ロタウイルス感染症、RSウイルス感染症など様々です。

小児はさらに待ったなしで、コロナウイルス以外の風邪を防ぐことも大切です。

 

2009年に徹底的な院内環境を目指したのが功を奏したか、当院はクリーンな環境で

行っています。モデルチェンジをしながら空気清浄機を強化してきましたので。

 

飛沫を好き放題に飛ばしてはいけませんので、ご自身、子供さんにマスクを必ず着用

させてください。

 

熱があるので診ることができないというのは医療行為として論外。

 

ですが熱の場合は電話である程度のご相談をしていただき、その後受診が

望ましいです。当然、急な症状ですぐにおいでになることもあると思います。

その場合もマスクは忘れずにつけさせてください。

 

医療者側も、あるものを全て動員して診察いたします。

目の保護をするマスクも少なくなっており、他の物品で代用する案も出ました。

 

とにかく、飛沫が双方に打撃を与えない限りは濃厚接触となりませんから。

COVID-19は、年齢層で軽症だったり、重症化したりが一番厄介です。

 

楽しいイベントが戻ってくるように。行動が自由にできるように。

ほとんどが若年層で軽症だけれども、牙をむくと怖く、感染の速度、変異が異様に

早いこのウイルスから、お互いの身を守りましょう。

まだまだ楽観的な終息は、現時点では考えられません。

 

3月19日の国の方針で大きく変わると思いますが。

私は、その間も日本医師会の会議などに参加し、さらなる情報を集めます。

健診に関しては、3月11日時点で岡山市の発生がなく、発生があった場合に感染ルート

が追えるのかどうかで中止を考慮と保健所長に確認しました。

これも刻々と変わる可能性もありますので、変化は直ぐ記載します。午前2時・・。

おやすみなさい。

 

江口小児科  江口尚彦