雨の七夕。色々考えますね。

今の悩むお母さん方へ
ふいな雨

おはようございます。

 

今日も雨ですが、昨日のように晴れても湿度が高い。むぅ。

梅雨前線で蓋をされ、高気圧が足元。ミストの下が熱した鉄板。

熱中症が徐々に怖さを増してます。

 

さて、昨日診療の時に、おたふくかぜや低気圧に起因する消化器症状、帯状疱疹も

今季は、多いですね。皆さん、疲労しているんでしょう。

夏のお作法を本当によろしくお願いいたします。

 

本来は、七夕ということで少しふざけた論調になりそうですが、九州の豪雨。

自然災害には、どうやっても勝てない。

物質的にもそうですが、心に大きな恐怖が刻まれたのではないかと思うと考えてしまいます。

 

ちょくちょく実家に行きますが僕の母。

小学生のころに岡山大空襲を経験しているんですね。

僕が、小さいころには”そういうこともあったよ”程度に話していましたが、

今は、正直に雨の大粒の音、雷の音があると怖くて仕方がないと言います。

 

心に埋め込まれた、恐怖の記憶を小学生当時は、別の形で昇華させていたのだろうと思います。

成人期以降はずっと怖かったのだそうです。

 

これを聞いて、東北を思い出しました。

当時の子供たちは、心に大きく受けた傷を、どのように昇華させているのでしょう。

でも、あと数年したら、波音を聞いて”癒される”と感じる人”恐怖に感じる人”が出てくるのかなと。

 

今、考えても我が母ながら強い人だなと思います。

現在の母は、少しの事で一喜一憂しますが、親孝行はできるうちにしないと。

育ててもらった、感謝の気持ちです。

いたずらで、こっぴどく叱らても、目力でおびえても、遺伝子は正直です。

激動の時代を、力強く生き、子供に自らの恐怖を微塵も見せなかった母に敬意をはらいます。

そして、僕の車や洋楽好きの原点となった、父親捜しも続けます。

子供の気持ちってこんなものなのだあと思いますよ。

皆さん、自信をもって、気楽に子育てしましょうね。疑問は僕が引き受けます。小児科医ですから。

母はなるべく、楽しく余生を過ごしてほしい。いやな事は息子が引き受けます。おっさんですから。

色々と心配しないで、ただただゆったりと過ごしてほしい。

大切な人は元気でいて欲しい、これも込められています。

これが、七夕の願いです。

 

今日もしっかり頑張ります。

 

よろしくお願いいたします。

 

江口小児科   江口尚彦