時間を、時間をください・・。

今日のお話

おはようございます。

昼間の気温と裏腹に朝晩が寒く、全国的に130万人近いインフルエンザ。

どこもA、Bともに出ています。

僕の診療圏内でも、続々と出ていますが、

どうしても”結果が出るまでに、時間がかかってしまう”今季のインフルエンザ。

朝に微熱、倦怠感、頭痛。そして登園・登校。

昼に熱が上昇だと翌日まで待たないと結果が出ない。

まれに短い時間で判定が出ることもありますが、明らかにインフルエンザと思われても、

十分な時間がかかってしまうんです。

早めにインフルエンザの投薬が必要ですが、

いつもと違う、と感じたらまず外出を中止。

インフルエンザ様の症状で動くのは危険ですから。

検査は、最低でも12時間ほどはかかります。それまでに対症療法として、輸液なども行いますが、

確定診断だけは、昨シーズンと違い機械式の検査でも時間が必要です。

教科書的に考えれば、インフルエンザA型は、呼吸器症状。B型は嘔吐など消化器症状ですが、

今年は、A型の方が高頻度で消化器症状が強いですし、B型は遷延化する傾向にあります。

きちんと判別がいるので、結果を出すのに時間をかけてやります。

一日前の夕方辺りから、症状が出て翌日の昼前に診断が下りるような感じです。

すぐに元気にというのは僕たちも同じ気持ちです.

しかし、検査での苦痛も子供さんにとってかわいそうですから、

どうか。

時間をください。そして咳エチケットを徹底しましょう。

この状態で、

ウイルスのアウトブレイク

自他共々の防衛は、接触しない。周囲に拡散させない。これしかないです。

 

今週末にかけて気温が下がり、来週からまた冬型に逆戻りのようですし、今までで一番怖い

冬の到来ですね。いきなりすぎますから。

少し気温が緩み始めるとロタが動きそうですし、花粉の時期も近いです。

うーむ。

今日は、午後は保育園の健診ですので午前のみの診察ですが、まい進します。

よろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口尚彦