とんでもないことになってきています。

今日のお話
新型コロナウイルス感染症急上昇への道。

おはようございます。

インフルエンザが、ここにきて終息が見えなくなっています。

現在、ハワイをのぞくアメリカの49州インフルエンザA型H3N2が猛烈に増加。

これは昨年の7月に当院のブログでも記載していましたが、オーストラリアで70万人を超える

入院、そして痛ましことですが5万人以上の死者を出した、”殺人ウイルス”と呼ばれるものです。

数字だけではわかりにくいですが岡山県民全員が入院しても足りないレベル

アメリカのCDCでは周辺半径1.8メートルは人がいない状態が望ましい(飛沫を防止)。

完全に人ごみは避ける(満員電車などは危険です)。

不要不急な外出(仕事は仕方ない部分もありますが)は避けるように指示を出しています。

ぞっとします。祭りに参加後、死亡は嫌ですね。

現在日本にも同一ウイルスは入ってきていますので、満員電車など人ごみで拡散し始めたら、

止めようがありません。

体力低下の状態ならば、怖いですが容易に死に至ります。

1999年に開始された感染症動向調査史上、

最速でインフルエンザが増えているうえに(1月15日からの1週間で234万人です)、

数字だとピンときませんが、岡山クラスの県が4つ全滅です。

 

H3N2が、急拡散したら恐ろしい結果はおのずと見えています。

そのため、インフルエンザの流行終焉の見通しも全くたたなくなって来ました。

報道でも出ていますので、ご存知の方もおられるとは思いますが、今までのインフルエンザとは

全く怖さが違います。2009年の新型インフルエンザも及ばない怖さです。

 

もともとH3N2は変異(ウイルスの変化)のスピードが早く、ワクチンの生産途中に代わることも

しばしばあります。

今回のインフルエンザも昨年夏の時点である程度追い付かないことが分かりかけていました。

そこでゼロから始めると型が合っていたH1N1型のインフルエンザAも防ぐことができないため、

作り直すことができず今回の結果です。ウイルスとの追いかけっこは難しいですね。

私たちで、自分の身を守る。他者にうつさない。これを徹底するしかありません。

検査の結果がAなのかBなのかは確実に必要になりますし、臨床診断が通用しない今季。

 

おかしいなと感じたら

対症療法のために医療機関を受診し、24時間の経過の後必ず検査です。

熱は無関係なので、とりあえず登校・登園は絶対にやめましょう

行事ごとも絶対に必要なものは仕方ありませんが、子供の記憶にすら残らないものは、

今季、命を重視して参加の中止をしてください。

 

ここまで、インフルエンザが怖い状態になっていることは今までにありませんでした。

何度も記載していることですが、医療機関は診療する従事者が倒れるわけはいかない。

また、こられた患者さんが感染しないために工夫が施されています。

 

”医療機関に行って待っている間にもらう”のではなく、”防御の方法を講じたくても

生鮮食品などの関係上できない大型商業施設、公共交通機関、園、学校に

インフルエンザ初期の方が、自覚できないまま行かれています”ので、そこでもらいます。

来週は、今週以上に寒いようですし、休むことをまず第一に考えてください。

 

治癒証明書も、十分すぎる期間休んで、正しく発行していかないといけませんし、

皆様が休むことの必要性をご理解いただけると幸いです。

決して、インフルエンザを侮らないでください。

本当に緊急事態ですから。命が亡くなった後に悔やんでも、戻りません。

今日もより一層、自分の体を鉄人のようにしたうえで頑張ります。

 

よろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口尚彦