あの頃は・・。

平成17年6月の同じ日で考えると、7月1日の開院まであと少しと、ぎらぎらしながら準備を進めていました。

それに応えるかのように、6月も記録的なカラ梅雨でほとんど雨もなく、実際医院の前のモミの木も一度枯れてしまう程でした。

そして7年過ぎましたが、今年は何なんですか!じっとりするわ、暑いわ、そうかと思えばちょっと涼しくしてみたり、思春期の恋愛かと言いたくなるくらいのもてあそばれっぷり。

そのせいですかね、熱中症は、ますます増えています。あー、熱中してしまう・・、これも思春期の恋愛と同じか、うまい!などとは言っていることはできません。

一般的に、熱中症のイメージですが、異常に体温が上がって、倒れこみ、痙攣や更なる重篤な意識障害きたすものと思われています。確かに搬送される方の場合には、そのような状態になるわけですが、前日や少し前のイベントのときに頑張りすぎた影響などが残っていて、外気温の急激な上昇や不快指数の増加でじわじわ内臓の筋肉が疲れ、あまり体温はあがりませんが毎度の熱疲労になり、食べることも飲むこともできにくい、これも熱中症です。

そのままでは、嘔吐や下痢が激しくなり、そして異常な体温の上昇などになります。

外部で活動していて、喉が渇いたなあと感じている時点で、すでに熱中症の入口にいるわけですから、無理をせずに休み、水分・塩分・糖分の補給をこまめにしていきましょう。

いつも記載していますが、夏はこれからです。もうすでに夏バテ気味の方が増えていますが、今から秋というわけではないですから。

感染症では、マイコプラズマやヘルパンギーナ、プール熱などが増えてきましたね。食中毒も、この湿度と暑さですから、そろそろスイッチが入りそうです。当院でも熱中症の方に、点滴をしない日はほぼありません。十分な対策を取りましょう。特に、中々口渇よりも好奇心が勝ってしまう小学生の低学年の子供さんが多いですね。小学校でも、半ば決まり事として、水筒のお茶を飲むように指導をしないと、7・8月が気になります。

ポリオワクチンは、7月に入って、さらに具体的にいつから、どのようになどの情報を発信します。新たなロタウイルスのワクチンに関しても同様に載せていきます。

はじける楽しい夏にしましょう!よろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口尚彦