毎年、変化が激しいです。

 

大変ご無沙汰しております。ここのところの環境の激変で、少し情報の整理に時間がかかりました。

いやあ、何でしょうね、この温度の変化。加えて一気に花粉の攻撃、あまりにも夏と冬の気温が違いすぎましたので薄々予感はしておりましたが、はるかにこえるスピードで温度が変化します。毎朝5時半ごろに家を出ますが、つい1か月ほど前は、首まで完全防備、加えて暗くて鍵穴が見えないくらいでしたが、今朝は楽しいお出かけですかというくらいの軽装で十分でした。

いつも思いますが、仕事がら皆様の症状で季節を感じるというのもいやですけれども、あれだけインフルエンザや長引く感冒の冬が、今では咳、鼻、喉の痛み、頭痛、倦怠感です。春の到来なんですね。

診察中も、健診などで診察にお邪魔した場合も同様です。

今後ますます気温が上がりますし、今週末から本格化する黄沙や花粉(西日本はスギもヒノキも急増)の対策が必要でしょうね。

確かにインフルエンザも、今だに動いていますので見逃すわけにはいかないのですが、”花粉症”要注意です。今年から花粉症チームに参加するはめになってしまわれた大人の方も多いですし、子供さんもかわいそうなくらい、鼻の奥を診察してもナイアガラの滝状態です。

異常に暑くなることが予想される夏もいやですが、飛沫はそのあたりまで飛びますし、”頭重、咽頭痛、倦怠感、眠りにくい、目覚めがすっきりしない”などのときは、風邪との鑑別も必要になりますから、受診していいただき、しっかりと診断、処置をしましょう。

あとは、水分をたくさん摂取して喉を潤わせることや、もしご自宅に24時間換気などがついている場合は、一旦とめて換気扇を使っての空気の入れ替えや、空気清浄機も十分に活用してください。

現在、当院の診察室には2台置いていますが、それでも完全とは言えないので。

2年前に東北で診療した時に、すべての窓を閉め切っていても、避難所の中が粉だらけになってしまい、掃除をしてもしても追いつかなかったことを思い出します。備えあれば憂いなしです。診察時に耳と鼻も十分に観察していますが、鼻汁があまりにも濃く、それが下降して咳が止まらないことも多いですから。

僕自身も花粉症はあるので、いやな季節だなと思いますが、レジャーも楽しみたいですし、予防と治療、これにつきますので頑張りましょう。

O-157の感染注意は解除されましたが、アデノウイルスという感染での嘔吐も増加しています。

例年通り、季節を忘れて、状況を迅速に把握していきますのでよろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口 尚彦