まるで水墨画です。

幻想的でも、芸術的でもありませんが、山が見えない。蜃気楼のようだと言ってもよいくらいですね。

とてつもない量の黄沙、花粉で皆さん目も赤く、頭重などかなりつらそうな状態です。診察中に鼻粘膜をじっくり観察すると明らかにアレルギー性鼻炎ですね。

昨年の酷暑、その後の厳冬、その他の飛来物でそうとうやられています。ただでさえ気温の変化が激しくついていきにくい状態の所に、この環境。

インフルエンザなども消えていませんし、感染性胃腸炎や、気管支炎の増加が目立ちます。

今年は相当激しくなるであろうことは内科医ですら予想はついていましたが、ここまでとはというのが実感です。

桜も一気に満開に近づきそうですし、どうやら今年も春はほとんどなさそうですね。

現状気になる感染症がマイコプラズマ、インフルエンザA、B、水痘、ロタウイルス胃腸炎、あとは一般的な風邪でしょうか。

服を十分にはたいて帰宅、水分もしっかりととることが大切です。

まずは全身疾患の鑑別が必要ですから、私たちが見逃しなく頑張りますのでよろしくお願いたします。

4月にお花見はできるのでしょうか?

楽しい春を願いつつ。

 

江口小児科  江口 尚彦