育児は、深いです。

今の悩むお母さん方へ

今日は、午前診察のあと市の健診に伺いました。

ここ10年くらいでお母さん方が、ネット、テレビ、育児本などに追いつめられた

ぎりぎりになっています。

皆さんは、3歳未満の記憶がどこまでありますか?ほとんどないはずです。

”3歳までにほめて育てる”、”なるべく泣かせずに育てる”。

どういうときにこのような育児することになるのかの記載がありません。

ですから、皆さん迷走になるのかなと感じています。

 

以前に記載した育児考と重なりますが、

子供が、危険な事をしたときは、再発防止や結果後遺症を残さないために、自信をもって

怒るのではなく、叱りましょう。愛情のある叱咤激励です。

 

ただし、ただ”だめ”と言っても分かりませんから、必ず”包丁を触っては、ダメ!!”というよう

に主語を付けて、とことん叱ります。

子供は本能的に親御さんの喜ぶことをして、そこでほめられると達成感でものすごくうれしくなります。

 

将来、その子が指を切ってしまったことが心の傷にならず、十分に生活を楽しむためです。

我が子が大きな声で泣いている。

すぐにかけ来よるのではなく、お母さんがその時やりかけていることをすべて終わらせた状態で、

抱っこしましょう。

すぐに泣き止みます。

もちろん、いつもの泣き方かどうか、危険がないことを確認はいります。

”あと、少しで行くよ”のように声かかけはいりますが。

保育園で普段子供たちがどんなふうに昼間楽しんで動いているか、見られることは少ないと思います。

健診でお邪魔すると、みんな楽しそうに、落ち着きなく動いています。

僕は、元気でよろしいと見ていますが、そもそも落ち着いている子供さん自体いないです。

 

子供は、新しい世界に出てきて、家族になり、全てが新しい感覚でわくわくしています。

それが安全ならば、やんちゃそうに見えても様子を笑顔で見られたら良いですよ。

その子にとって危険を伴う場合は、どんなに子供が動きたがっても抑制して、安全な場所に

移りましょう。

子供が泣くからと、危険な場所にいるのは愛情ではないですよ。

 

大人は、子供がいずれ来る大人としての時期を楽しめるように導く義務を背負っています。

そのために、しっかり強く叱る権利があります。

お母さん方は、義務だけを守らされ、権利を使うことに罪悪感を植え付けられています。

子供さんの家来にされてしまっています。

 

倒れてしまいますよ。

 

子供が小学校を卒業までは、怖いお母さんでいてください。でも子供はお母さんが大好きです。

子供にとって一番大切な人

よい意味で、どんどん手を抜いて、肩の力を抜いて、

何より”私の子供なんだから、間違いはない”と心から信じていきましょう。

 

知識の共有はいりますが、相談の答えがすぐに帰らないメディアに振り回されないでください。

 

過保護は、子供の将来的な挫折になります。

子供に思想がないのに知識を詰め込み、自分は勉強ができるからえらいと思いあがったら

もっと先で挫折をします。

いつも書きますが、

 

子供は、親になり、親が子供になっていきます。

 

お母さんは、楽に楽に、接してください。

周囲の色々な情報で悩まず、我が子を信じてください。

 

この文章は、江口尚彦が書いています。伊島北町にいます。

気になることは、アナログではありますが、言葉で責任をもって答えます。

よろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口尚彦