8年たちました。

2005年7月1日に当院は産声を上げましたが、あっという間に8年です。

僕自身でいえば、よく言うと年輪を重ねてとなりますが、おっさんになっただけです。ですが子供さんの8年は重みが違いますね。勤務で、2,3年ごとに移動していたころにはそこまで強く感じていなかったのかもしれませんが、赤ちゃんが小学校2年生です。中学生だった子供さんは成人を迎えるわけで、子供の成長はすごいなあと改めて実感しています。

どの病院でも、入院の患者様を受け持たせていただいたり、予防接種も含めて治療行為に当然かかわってきたわけですが、治療の正書通りというか、極端な感染症などはなかったように思いますが、この8年地球の温暖化が進み、病気も変化しましたし、子供さんの将来を守るための治療の方法、再生医療、予防接種など毎年驚くほど大きく変わっていきました。

当院のパソコンの基本システムの最新化のために6月は中々情報提供ができませんでしたが、ロタウイルスやノロウイルスがここまで暑くなっても存在してた事も驚きでしたし、日本で一番穏やかなはずの岡山が全国で一番暑いとの観測、しかも37度まで上昇などもありませんでした。今日から9月ですと言われても納得するほど、すでに疲労感を感じておられる方も多いかと思います。

夏はこれからです。今年はとうとう春がありませんでしたし、冬は湿度が低すぎて、ウイルス感染症が急増、現在は湿度が高すぎるために細菌感染症が増加です。

6月の簡単な振り返りですが、風邪をひいておられる方が、熱中症状態になり、搬送直前。ということも多かったです。

今、私たちがすることは何か?治療を選択することができない子供さんに、適切な治療や予防医療を受けさせてあげることです。いやしくも小児内科と名乗るからには、報道での内容ではなく、正しくはどうなのかとご説明差し上げたり、御理解、ご協力を得て、親御様たちと2人3脚で、今の子供さんの心地よい環境もそうですが、その子が成人した場合に良かったなと感じてもらえるように日々を過ごすしかありません。

僕自身は、この思いが開業の動機でもありましたが、今はさらに強くなっています。

話が、長すぎることになったり、時間という意味でご迷惑をおかけすることも多々あります。

常々思っておりますが、子供さんの将来を考える気持が薄くなり、なんとなく日々を過ごせば良いかと、少しでも思い始めたら、聴診器を置く時期かなと思っています。

自分の志をあらためて記載し、ぶれることのないように頑張ります。

現在は、夏風邪症候群が猛威をふるい始めましたし、熱中症も高温多湿なこの環境のために増加が見込まれます。喉が渇いたと感じられた時は、すでに脱水の扉を開きかけておられるので、十分な水分補給で、楽しく夏を過ごしましょう!

よろしくお願いいたします。

江口小児科   江口 尚彦