とはいうものの

 

昼間を考えたら、夏なんでしょうね。

朝は、まだ若干布団が恋しいわけですが、昼間は我慢大会のように気温が上昇しますので。

今日は、午前中保育園の健診、午後は幼稚園の健診ですが風邪の子供さんが、時に見られました。今週当院で最も多いのが溶連菌感染症でしょうか。困ったことに季節はずれの流行のためか、あまり外に出る症状が典型的ではなく、喉の状態でおや?と思って検査をすると陽性ということが結構あります。

激しい喉の痛み(唾液さえ飲み込むのがつらい)や高熱、体の湿疹などが疑うポイントになるわけですが、熱もなく、元気に活動して食事もとれる、風邪かな?いや溶連菌でしたということもありますので、ますます帰宅時のうがい・手洗いの重要性が高まります。

困ったことにノロ・ロタもありますし、熱中症で嘔吐、熱、頭痛、下痢の方も、もてあそぶかのようにインフルエンザB、平気な状態でおられて鼓膜を見ると中耳炎、激しい鼻汁で風邪かなと思うとアレルギー性鼻炎、肌の方では皮膚科の先生にもかなりお世話になっていますが、2年前と同様の抗生剤の効きにくい、むしろ効かないとびひ。

完全に”季節感”ということを頭から除外して、見る、聞く、触るすべてを動員しないと、見極めがつきにくい難しい時期です。

他にも水痘、おたふくもありますし、ますます緊張感と集中力を注いで診ないといけないなと痛感しています。

ロタの予防接種も、まだ色々準備の途中のようですが、9月以降のスケジュールや次々と認可されていく国産不活化ワクチンもぼんやりと見えてきました。はっきりしましたら、責任のある言葉で記載しますので、もう少しお待ちください。

レジャーが楽しいシーズンになりますが、感染症も活発です。負けないように食う・寝る・防ぐで乗り切りましょう。

成人の方も、激しい喉の痛みのときは溶連菌を、話している時に深呼吸を挟まないとつらい時は、マイコプラズマなどの呼吸器感染症を疑って、内科の受診が必要になりますので。

5月途中の、感染症の流れの報告でした。

よろしくお願いいたします。

江口小児科 江口尚彦