もはや、医療だけの問題ではなくなっています。

都道府県医師会新型コロナウイルス感染症対策協議会
祈ります。

昨日の”新型コロナウイルス感染対策会議”

もちろん医療現場からの19日時点での疑問を出し尽くしました。

それが18時に終了。その声を持った状態で19時から”国の専門家会議”

そして、声明になったわけですが、経済界の事も考えての内容だなと

見ておりました。

 

僕は、”医療”の立場からの意見を出すのみですが、現在も日本国内は、

”過剰に反応してはいけないが、感染終息の見込みは見えていない状態”です。

無考えに行動すると・・。

 

簡潔に要点をと思いますが、

・新規のクラスターを作らない

・感染経路を追跡するためにも、十分な内容収集

・多発する風評被害、誤情報への対策

・国からの統一されたガイドラインの早期策定、国民への正しい啓蒙

 

このような内容です。

経済がひっ迫され、一部イベント再開催などもありますが新型コロナウイルス感染

が終息していない現在、十分な対策をとっていないとさらに感染者を生むだけです。

 

少し厳しい言い方ですが、一部再開を認めるが・・、ということは、開催者に責任が

大きく生じることなので、熟考ください。

 

全世界的に安全にならないと、国内での一定終息しても海外からの持ち込まれ感染で

再燃はありうるわけで、ずっと感染連鎖が起こります。もちろん国内パンデミックも。

 

北海道での緊急事態宣言で、住民の皆様の”行動が変容:動きを控える”ということが

感染者を減少させたことは一定の評価があったのでしょう、ただ控え続けだと経済への

打撃が大きすぎる。学業へも影響もそうですが。

今後、海外から帰国された方も含め、どこに感染があるかはわかりません。

国民相互に安全に関しての強化が必要です。連休ですが、移動を控えるしかないです。

 

医療機関を受診するとき以外でも、ご自身が危険地域とされている場所にいた時は、

正直な申告をしていただかないといけません。

ご自身が感染したときに初めて”そうすればよかった”は遅いです。

早く普通の生活に戻るためにも。

 

次に、”風評被害とデマ”です。

この辺りは、2009年のデジャブかなと僕も感じる部分もありましたが、全国的に同様の意見。

診断をした、もしくは治療を行った病院勤務の医師に、もしくは個人に対して心無い言葉が

飛びかっています。

根拠のない言葉の攻撃は、終息を遅らせるだけです。SNSもご注意を。

Let’s think!

なめてはいけない感染症ですから。

 

デマもそうです。

2009年当時決定事項ではないが、新聞に載ったからと”予防接種は家の子が最優先”

ですよねと詰めかける人が急増。

どの医療機関も完全決定ではなく、モデル案として検討中の内容に関して、決定と

報じられたための混乱で困って居りました。

 

今回も、10年前の映像と電話インタビューの音声編集で決まりごとのような報道

発言した医師自体が困惑です。

ある県でのドライブスルー検査の報道にしても今後、継続されるような印象が含まれていま

したが、ある施設に対して単回で行われただけのものが事実です。

こうようなケースも混乱の一つになります。

 

報道の大切さは大事です。わかっています。ですが、

 

皆様方は、遊びにつながる、もしくはご自身だけが感染回避になりそうな情報を選別する

のではなく、予防策の事や、流行状況など、事実として動かせないことを中心に視聴して

いただき、わからなければ医療機関に確認してください。

行動の度が過ぎると新型コロナウイルス感染症の急増もある。

その”度が過ぎる”という意味の”オーバーシュート”、おそらく放送しやすいんでしょうね。

朝から、この言葉が何度使用されたか。

他に大切な部分がたくさんありますが。

 

報道は、実数と出演している医師の答えを重視してください。

問いかけと、答えに対する反応で番組の方向に合うようなものに変えられることも多々。

意味が正確に伝わらないこともありますから。

僕はブログ記載者として疑問があれば、ちゃんと責任をもって事実を診察時に答えますので。

 

特に新型インフルエンザの時は、開業医のみの立場で行政情報を待つ身でしたが、現在は

岡山市の感染症担当ですので大きな変化があれば、迅速に僕の耳には届きますから、確実

にお伝えします。

 

新型コロナウイルス感染症の血液迅速検査に関しての報道。

これも、一つの国の臨床試験しか行われていませんし、まだ保険適応もありません。

生産数も少なく、すぐにクリニックでできるものではないです。

誤解なきようにお願いします。

 

そういったものを防ぐために、国から大規模な広報。統一した診断・診療の基準。

皆様への啓もうが必要と要望が多かったのも、混乱を回避するために大切です。

報道をご覧になって、”発生がありました”などや”お亡くなりになりました”などは

出ますが、逆の情報がほとんどないです。

”何パーセントの方が、元気な笑顔で退院されました”や、”なぜ感染対象が変化するのか”

などを見かけることはほとんどありません。

 

くどいですが、恐れおののくことだけをしてほしいわけではなく慎重な行動が必要です。

世界的に封鎖がとられているのも”日本モデル”としての行動変容が効果があると評価されて

のこともあると思います。

 

少なくとも日本では、どこまで続けるかは経済との絡みもあるので難しいですが、

楽しい場所に行くことを、一人一人が少しでも、短期間でも控え。

今まで、声を大にして毎年お伝えして、完全にお届けできていなかったことが

少しせつないですが、十分なマスクエチケット、手洗い、うがいの励行。

これだけでも大きく変わります。

 

昨日の会議でも新しい質問が全国から数々上がっていました。

私も、小児科の立場で、公的健診の開催に関して”全国的な保健所対応の統一”などは

できないか、”保育園・幼稚園を守るためにはどうしたらよいか”などを市理事の立場で

図々しく質問をさせていただき回答を来週までにはいただく予定です。

 

毎週、変わっていく会議です。

時期も時期ですから大変ではありますが、出席する必要と意義が大きい。

患者様には、大変ご迷惑を金曜日の午後におかけすることにもなりますが、最新の情報で

武装して戦うためにも、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

江口小児科  江口尚彦

 

僕は、酒飲みですが”コロナビール”大好きですよ。

ほうじゃ。