桃太郎を考える 桃の屋太郎③(パイロット版)

桃の屋太郎
こんな状況。

妄想おとぎ話桃太郎

細部を煮詰めて参りました。

僕としたことが、”温羅”本拠地を決めていなかった。

実は全国組織の拠点は、岡山の足守にあったのです。

 

攻め込むには、敵の詳細を知り尽くす必要があります。

まずは、間者である”キジ”の出番。

若き母をほうふつとさせる、キジ

屋敷の守り、温羅の日々の動き、弱点など完全に調べ上げました。

中途半端な情報は、命とりです。

次に、露払いとして

寡黙な剣士、

そして、

俊敏な忍者、

の活躍になります。

しかし、世の中は勝手に戦はできず、太平の世。

ここでマーベル映画で見られるような静かな格闘が必要になります。

 

猿武は次々と刀の柄を利用して、立ち上がれな程のみねうち。

犬山も、致命傷を与えないように、静かに倒して行きます。

 

火の手でも上がろうものならば、大騒ぎです。それに過激なシーンはいけません(一応絵本ですから。)

 

キジに案内され、温羅のもとに真っすぐ桃太郎は進みます。

 

キジは心理学の天才で温羅の性格を見抜いていました。

間者としてだけだはなく、学者としても見事だったようです。

 

”桃太郎様、真っ向勝負に相手は威嚇を仕掛けてくるはずです。”

 

”望むところ!”

 

”いえ、決して熱くなっては、なりませぬ。

そうでなければ、猿武、犬山の静かな襲撃が無駄になりまする。

それに温羅自体は、意表を突かれると弱おぉございます。”

 

”そなたは、某にどうしろと?”

 

”道化をお演じなさるのです、あえて。そこで冷静になった所で懐柔し、最終的にお味方につけるのがよろしいかと。”

 

”わしは、意表を突く道化師のような訓練は受けてはおらぬぞ。”

 

”ご安心めされてください。仲間を呼んでおります”

そこに控えていたのは、全身金のヒョウ柄の巨漢の男。

一抹の不安を感じたものの、全員で突入。

 

驚く、温羅!!。

ぬ!?

 

”誰じゃ、お主たちは?わしを知っての狼藉か?誰ぞ、であえぇ。” 

誰も来ない。

”まさか、お主たちが・・。くぅ・・・。”

 

”何か勘違いを、しておられやす!”

 

助っ人の男が言う。

 

”手前、吉備太郎と申しやっす。まずは見ていただきたい。PPPP、どうぞぉ!。”

I have a pen,
I have a pineapple

I have a pen
I have a peach

ペンパイナッポーピーチィペン

おおう。現代でも通用する遊び心。

 

何度か繰り返すうちに、温羅も取り巻きも、キジ、そして桃太郎も一緒に踊り、笑いの渦で包まれていた。

 

物語のエンドが見えぬまま、次回に。

 

コアラ人の独り言